Jellyfish plaqueの動的解析 ―拍動性血流との関係

「はじめに」頸動脈可動性プラークの中でもjellyfish plaqueと呼ばれるプラークは, 「プラーク表面全体もしくは表面の一部が動脈拍動とともに変形するもの」と定義され, 動脈原性塞栓症との関連が示唆される注意すべきプラーク形状の一つである. 以前よりわれわれは, jellyfish plaqueの動きを自動検出するアプリケーションの開発を行っているが, jellyfish plaqueが他の非可動性プラークと比較して, 人の目でどうして可動性を認識されやすいのか不明な点が多く, いまだに完成していないのが現状である. またjellyfish plaqueの定義は, 「プラーク表面が動脈...

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Published inNeurosonology Vol. 33; no. 3; pp. 74 - 79
Main Authors 坂本, 繁幸, 濱, 聖司, 岡崎, 貴仁, 吉岡, 成哲, 古居, 彬, 川野, 伶緒, 川野, 晃輔, 久米, 伸治, 松重, 俊憲, 辻, 敏夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経超音波学会 2020
日本脳神経超音波学会
Subjects
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ISSN0917-074X
DOI10.2301/neurosonology.33.74

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Summary:「はじめに」頸動脈可動性プラークの中でもjellyfish plaqueと呼ばれるプラークは, 「プラーク表面全体もしくは表面の一部が動脈拍動とともに変形するもの」と定義され, 動脈原性塞栓症との関連が示唆される注意すべきプラーク形状の一つである. 以前よりわれわれは, jellyfish plaqueの動きを自動検出するアプリケーションの開発を行っているが, jellyfish plaqueが他の非可動性プラークと比較して, 人の目でどうして可動性を認識されやすいのか不明な点が多く, いまだに完成していないのが現状である. またjellyfish plaqueの定義は, 「プラーク表面が動脈拍動とともに変形するもの」とされているが, 本当にプラーク表面が動脈拍動に同期して動いているのか検証した報告はない. 一方でJellyfish plaqueの動きを定量的に解析する手法としてM-mode法が考えられたが, 血管は拡張と収縮を繰り返す動き以外に頭尾側方向にも動きがあるため, 同じ位置を経時的に記録することが困難である.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.33.74