B-13. 内頸静脈閉塞をきたしたプロテインS欠乏症の1例

「はじめに」プロテインS(PS)欠乏症の経過観察中に, 左内頸静脈の血栓閉塞をきたした症例について報告する. 「症例」患者:72歳男性. 既往歴:静脈血栓塞栓症(VTE), PS欠乏症. 現病歴:3年前, 内科外来でVTE(右膝窩静脈血栓, 左後脛骨静脈血栓, 両肺動脈末梢の肺塞栓)と診断されワルファリン導入となったが, 半年で自己判断により中断となった. 1年前, 両下肢浮腫を主訴に血管外科外来を初診し, エコーで両下腿に高輝度索状の深部静脈血栓(DVT)がみられたもののDダイマーは0.5μg/mLと上昇がなく, 弾性ストッキングを使用して経過観察する方針とした. この時点でPS欠乏症(23...

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Published inShinzo Vol. 46; no. 7; pp. 1016 - 1017
Main Authors 小島, 淳夫, 山下, 巌, 日野, 浩司, 齊藤, 文良, 野村, 直樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本心臓財団 2014
日本心臓財団・日本循環器学会
Japan Heart Foundation
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ISSN0586-4488
2186-3016
DOI10.11281/shinzo.46.1016

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Summary:「はじめに」プロテインS(PS)欠乏症の経過観察中に, 左内頸静脈の血栓閉塞をきたした症例について報告する. 「症例」患者:72歳男性. 既往歴:静脈血栓塞栓症(VTE), PS欠乏症. 現病歴:3年前, 内科外来でVTE(右膝窩静脈血栓, 左後脛骨静脈血栓, 両肺動脈末梢の肺塞栓)と診断されワルファリン導入となったが, 半年で自己判断により中断となった. 1年前, 両下肢浮腫を主訴に血管外科外来を初診し, エコーで両下腿に高輝度索状の深部静脈血栓(DVT)がみられたもののDダイマーは0.5μg/mLと上昇がなく, 弾性ストッキングを使用して経過観察する方針とした. この時点でPS欠乏症(23%)が判明した.
ISSN:0586-4488
2186-3016
DOI:10.11281/shinzo.46.1016