Glecaprevir/pibrentasvir治療不成功であったGenotype 2型症例に対しglecaprevir/pibrentasvir再治療を行った2症例
今回我々は,glecaprevir(GLE)/pibrentasvir(PIB)治療不成功であったgenotype 2型に対し,再度GLE/PIB 12週治療を行い完全著効(SVR)を得られた2症例を経験した.症例1は65歳の慢性肝炎男性.GLE/PIB 8週治療終了後HCV RNAの再燃を認め,再度GLE/PIB 12週治療を行った.再治療開始時NS5A-L28F+L31M+C92Sのアミノ酸変異を認めたがSVRを達成した.症例2は51歳,肝硬変女性.他院でGLE/PIB開始後掻痒のため3日目に治療中止.その後当院で再度GLE/PIB治療を開始した.開始時よりナルフラフィン塩酸塩を併用したと...
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Published in | 肝臓 Vol. 62; no. 6; pp. 357 - 362 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
01.06.2021
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Subjects | |
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ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.62.357 |
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Summary: | 今回我々は,glecaprevir(GLE)/pibrentasvir(PIB)治療不成功であったgenotype 2型に対し,再度GLE/PIB 12週治療を行い完全著効(SVR)を得られた2症例を経験した.症例1は65歳の慢性肝炎男性.GLE/PIB 8週治療終了後HCV RNAの再燃を認め,再度GLE/PIB 12週治療を行った.再治療開始時NS5A-L28F+L31M+C92Sのアミノ酸変異を認めたがSVRを達成した.症例2は51歳,肝硬変女性.他院でGLE/PIB開始後掻痒のため3日目に治療中止.その後当院で再度GLE/PIB治療を開始した.開始時よりナルフラフィン塩酸塩を併用したところ有害事象なく12週治療を完遂しSVRを達成した.同種類の薬剤を使用しても治療期間を延長することにより治療効果が得られた症例を経験し,再治療の選択を行う上で興味深い症例と思われたので報告した. |
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ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.62.357 |