術前ERCPにて胆囊管合流異常を診断しえた若年性胆石症の1例
症例は20歳女性。4年前から心窩部痛を繰り返していた。近医受診し胆石症を指摘され,当院に手術目的に紹介受診となった。術前ERCPで,左右肝管の低位合流,左右肝管の間に交通(副交通胆管枝)を認め,そこから胆囊管の分岐を認めた。術前にENBDTを留置し,腹腔鏡下胆囊摘出術を安全に施行し得た。術前に胆囊管の分岐異常を知ることは極めて大切であり,ましてや若年の胆石症に対しては,疑いをもって術前検査することが大切である。...
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Published in | Nihon Fukubu Kyukyu Igakkai Zasshi (Journal of Abdominal Emergency Medicine) Vol. 36; no. 1; pp. 91 - 93 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腹部救急医学会
2016
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-2242 1882-4781 |
DOI | 10.11231/jaem.36.91 |
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Summary: | 症例は20歳女性。4年前から心窩部痛を繰り返していた。近医受診し胆石症を指摘され,当院に手術目的に紹介受診となった。術前ERCPで,左右肝管の低位合流,左右肝管の間に交通(副交通胆管枝)を認め,そこから胆囊管の分岐を認めた。術前にENBDTを留置し,腹腔鏡下胆囊摘出術を安全に施行し得た。術前に胆囊管の分岐異常を知ることは極めて大切であり,ましてや若年の胆石症に対しては,疑いをもって術前検査することが大切である。 |
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ISSN: | 1340-2242 1882-4781 |
DOI: | 10.11231/jaem.36.91 |