日本人間ドック学会におけるがん集計成績 2020年度の成績から

• Published in: 人間ドック Vol. 38; no. 1; pp. 63 - 79
• Main Authors: 宮原, 広典, がん検診実態調査委員会, 石坂, 裕子, 荒瀬, 康司, 杉森, 裕樹, 田中, 幸子, 鎌田, 智有, 髙木, 健治, 三原, 修一, 伊藤, 一人, 井上, 和彦, 齊藤, 弥穂
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本人間ドック学会 2023; 日本人間ドック学会
• ISSN: 1880-1021; 2186-5027
• DOI: 10.11320/ningendock.38.63

「はじめに」本邦において, 国立がん研究センターがん情報サービスから報告されている最新がん統計では, 2019年に新たに診断されたがんは999,075例 (男性566,460例, 女性432,607例 : 性別不詳があるため男女の合計が総数と不一致) , 2021年にがんで死亡した人は381,505人 (男性222,467人, 女性159,038人) である. がんの罹患・死亡ともに増加しており, 依然としてがんは死因の第一位を占めている. 第4期がん対策推進基本計画 (令和5年3月28日閣議決定) (https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001077544.pdf) では, 全体目標として, 「誰一人取り残さないがん対策を推進し, 全ての国民とがんの克服を目指す」とし, 分野別には, (1) がん予防, (2) がん医療, (3) がんとの共生, の目標と施策が掲げられている.