体力向上と体力に関する知識を理解させることを意図したサッカーの指導計画の有効性

「I. 緒言」 文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によれば, 新体力テスト施行後の16年間では子どもの体力水準は横ばいもしくは向上の兆しがみられるが, 子どもの体力水準が高かった昭和60年頃と比較すると依然として低い水準であることが報告されている(文部科学省, 2013). 子どもの体力低下は, 将来的に国民全体の体力低下につながり, 生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念されている(中央教育審議会, 2002). このような子どもの体力低下を踏まえて, 体育授業においてはすべての運動領域で体力向上をめざす方針が示されている(中央教育審議会, 200...

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Published in体育学研究 Vol. 61; no. 1; pp. 257 - 270
Main Authors 鈴木, 宏哉, 津田, 龍佑
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2016
日本体育学会
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.15040

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Summary:「I. 緒言」 文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によれば, 新体力テスト施行後の16年間では子どもの体力水準は横ばいもしくは向上の兆しがみられるが, 子どもの体力水準が高かった昭和60年頃と比較すると依然として低い水準であることが報告されている(文部科学省, 2013). 子どもの体力低下は, 将来的に国民全体の体力低下につながり, 生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念されている(中央教育審議会, 2002). このような子どもの体力低下を踏まえて, 体育授業においてはすべての運動領域で体力向上をめざす方針が示されている(中央教育審議会, 2008). このことに関連して, 高松(1997, 2005)はスポーツやダンス領域の中に体力づくりに関する学習内容を積極的に取り入れることの必要性を指摘し, その際の手順を示している.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.15040