僧帽弁置換術後に温存された僧帽弁前尖による左室流出路狭窄がおこり,翌日に再手術となった症例
両尖温存僧帽弁置換術後に,温存された僧帽弁前尖による左室流出路狭窄が経食道心エコーで指摘された。内科的治療で改善せず,翌日再手術となった。心停止下に僧帽弁前尖A2を切除し,左室流出路狭窄は改善した。僧帽弁置換術時に自己弁や弁下組織を残すことは長期の左室機能維持につながるが,本症例のような合併症を起こす可能性がある。経過観察した場合の予後は不良であるため,心エコーによる早期診断と再手術が必要である。...
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| Published in | Cardiovascular Anesthesia Vol. 24; no. 1; pp. 105 - 110 |
|---|---|
| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
01.08.2020
日本心臓血管麻酔学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1342-9132 1884-7439 |
| DOI | 10.11478/jscva.2019-3-022 |
Cover
| Summary: | 両尖温存僧帽弁置換術後に,温存された僧帽弁前尖による左室流出路狭窄が経食道心エコーで指摘された。内科的治療で改善せず,翌日再手術となった。心停止下に僧帽弁前尖A2を切除し,左室流出路狭窄は改善した。僧帽弁置換術時に自己弁や弁下組織を残すことは長期の左室機能維持につながるが,本症例のような合併症を起こす可能性がある。経過観察した場合の予後は不良であるため,心エコーによる早期診断と再手術が必要である。 |
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| ISSN: | 1342-9132 1884-7439 |
| DOI: | 10.11478/jscva.2019-3-022 |