チアノーゼ性心疾患患者における側方開胸の血管手術に気管支ブロッカーを用いた一側肺換気の麻酔経験
側方開胸のmodified Blalock-Taussig手術および肺動脈統合化手術では術者が鈎などで肺を抑えて手術を行っていたが,圧迫をすり抜け肺が膨張し術野を妨げることがある。我々は気管支ブロッカーをチアノーゼ性心疾患患者にも適用し,2016年2月から2017年4月まで対象手術を行った6例に,連続的に一側肺換気(OLV)を適用した。術中は術側肺の良好な虚脱が得られ,肺の圧迫は最初の一度で,血管手術が終了するまで肺の再操作は必要なかった。また,重篤な低酸素血症や高二酸化炭素血症および循環動態の悪化を生じることはなかった。チアノーゼ性心疾患患者における側方開胸の血管手術においてOLVが期待され...
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          | Published in | Cardiovascular Anesthesia Vol. 23; no. 1; pp. 61 - 65 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
    
        01.08.2019
     日本心臓血管麻酔学会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1342-9132 1884-7439  | 
| DOI | 10.11478/jscva.2018-2-014 | 
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| Summary: | 側方開胸のmodified Blalock-Taussig手術および肺動脈統合化手術では術者が鈎などで肺を抑えて手術を行っていたが,圧迫をすり抜け肺が膨張し術野を妨げることがある。我々は気管支ブロッカーをチアノーゼ性心疾患患者にも適用し,2016年2月から2017年4月まで対象手術を行った6例に,連続的に一側肺換気(OLV)を適用した。術中は術側肺の良好な虚脱が得られ,肺の圧迫は最初の一度で,血管手術が終了するまで肺の再操作は必要なかった。また,重篤な低酸素血症や高二酸化炭素血症および循環動態の悪化を生じることはなかった。チアノーゼ性心疾患患者における側方開胸の血管手術においてOLVが期待される。 | 
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| ISSN: | 1342-9132 1884-7439  | 
| DOI: | 10.11478/jscva.2018-2-014 |