ワルファリン療法中に発症したPT-INR 2.0未満の頭蓋内出血に対し,4因子含有プロトロンビン複合体製剤で中和した11連続例の解析
「はじめに」 4因子含有プロトロンビン複合体製剤(4-factor prothrombin complex concentrate : 4F-PCC)であるケイセントラ(R)は, 2.0以上に延長したPT-INR値に応じて投与量を調節することで, 迅速に抗凝固作用の中和が可能である. PT-INR 2.0未満に対する投与においても, 有効性と安全性は同等であったという報告がある一方で, その投与量については添付文書で指針が示されていない. そこで本研究では, ワルファリン療法中の頭蓋内出血で, PT-INR 2.0未満における4F-PCCの適切な投与量と, その有効性・安全性について当院投与例...
Saved in:
Published in | Neurosonology Vol. 37; no. 1; pp. 13 - 16 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本脳神経超音波学会
2024
日本脳神経超音波学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-074X |
DOI | 10.2301/neurosonology.37.13 |
Cover
Summary: | 「はじめに」 4因子含有プロトロンビン複合体製剤(4-factor prothrombin complex concentrate : 4F-PCC)であるケイセントラ(R)は, 2.0以上に延長したPT-INR値に応じて投与量を調節することで, 迅速に抗凝固作用の中和が可能である. PT-INR 2.0未満に対する投与においても, 有効性と安全性は同等であったという報告がある一方で, その投与量については添付文書で指針が示されていない. そこで本研究では, ワルファリン療法中の頭蓋内出血で, PT-INR 2.0未満における4F-PCCの適切な投与量と, その有効性・安全性について当院投与例を対象に検討した. 「対象と方法」 2017年11月から2023年3月に, ワルファリン療法中の頭蓋内出血(発症24時間以内)で当院に入院し, PT-INRが1.3以上2.0未満の延長を認め4F-PCCで抗凝固作用の中和を行った11連続例を対象とした. |
---|---|
ISSN: | 0917-074X |
DOI: | 10.2301/neurosonology.37.13 |