エプスタイン奇形に対するスターンズ手術中の呼吸不全に対して高頻度振動換気が有効であった一例
症例は生後0日の女児,エプスタイン奇形胎児診断例である。母体妊娠経過中に羊水過少と胎児徐脈のため緊急帝王切開により出生した。内科的治療に抵抗性の低酸素症と循環不全が続き,緊急スターンズ手術が施行された。人工心肺離脱後より気道コンプライアンスの著しい低下を伴う呼吸不全を認め体外式膜型人工肺の装着も考慮したが,高頻度振動換気により改善した。エプスタイン奇形患児の開心術中の呼吸不全に高頻度振動換気が有効である可能性がある。...
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| Published in | Cardiovascular Anesthesia Vol. 20; no. 1; pp. 75 - 79 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本心臓血管麻酔学会
2016
日本心臓血管麻酔学会 |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1342-9132 1884-7439 |
| DOI | 10.11478/jscva.2016-3-001 |
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| Summary: | 症例は生後0日の女児,エプスタイン奇形胎児診断例である。母体妊娠経過中に羊水過少と胎児徐脈のため緊急帝王切開により出生した。内科的治療に抵抗性の低酸素症と循環不全が続き,緊急スターンズ手術が施行された。人工心肺離脱後より気道コンプライアンスの著しい低下を伴う呼吸不全を認め体外式膜型人工肺の装着も考慮したが,高頻度振動換気により改善した。エプスタイン奇形患児の開心術中の呼吸不全に高頻度振動換気が有効である可能性がある。 |
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| ISSN: | 1342-9132 1884-7439 |
| DOI: | 10.11478/jscva.2016-3-001 |