Outside-in法での解剖学的二重束膝前十字靭帯再建術における術後骨孔移動量の検討
【目的】移植腱としてハムストリング腱を用い,大腿骨側骨孔をoutside-in法で作成した解剖学的二重束膝前十字靱帯(ACL)再建での骨孔の移動量について調査したので報告する.【対象と方法】対象は解剖学的二重束ACL再建を行い術後2週,術後15か月でCTを撮像可能であった45膝である.男性25膝,女性20膝で手術時平均年齢は27.9歳(14~49)であった.大腿骨側はTransparent 3DCTを用いQuadrant法での前内側線維束(AMB)と後外側線維束(PLB)の骨孔中心を計測した.脛骨側はForsytheらの方法に準じて計測を行った.術後2週,術後15か月でのそれぞれの骨孔中心位置...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 73; no. 3; pp. 616 - 620 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2024
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.73.616 |
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Summary: | 【目的】移植腱としてハムストリング腱を用い,大腿骨側骨孔をoutside-in法で作成した解剖学的二重束膝前十字靱帯(ACL)再建での骨孔の移動量について調査したので報告する.【対象と方法】対象は解剖学的二重束ACL再建を行い術後2週,術後15か月でCTを撮像可能であった45膝である.男性25膝,女性20膝で手術時平均年齢は27.9歳(14~49)であった.大腿骨側はTransparent 3DCTを用いQuadrant法での前内側線維束(AMB)と後外側線維束(PLB)の骨孔中心を計測した.脛骨側はForsytheらの方法に準じて計測を行った.術後2週,術後15か月でのそれぞれの骨孔中心位置を計測した.【結果】大腿骨側のAM束でdeep/shallow,high/lowともに有意に変化しており前上方へ骨孔中心は移動していた.脛骨側骨孔中心の有意な移動は認めなかった.【考察】大腿骨骨孔で骨孔中心の有意な移動を認めていた。大腿骨側での骨孔作成時には骨孔癒合に注意が必要と考えられた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.73.616 |