ロボット支援下肝切除術の現状
肝臓領域での低侵襲手術として腹腔鏡下肝切除術が定着してきた.2022年4月にロボット支援下肝切除術が保険収載され,安全な導入のため,厳格な施設基準および日本肝胆膵外科学会と日本内視鏡外科学会からの指針が提言され,学会認定プロクターの基準を定めている.ロボットでの精密な手術手技は,より安全性の高い肝切除術を実施できることが期待されている.一方でロボット手技のlearning curveの克服,短期・長期成績の観点からの前向き症例登録によるエビデンスの確立など,ロボット支援下肝切除術の普及にむけての課題は多い....
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Published in | 肝臓 Vol. 64; no. 12; pp. 595 - 602 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
01.12.2023
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Subjects | |
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ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.64.595 |
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Summary: | 肝臓領域での低侵襲手術として腹腔鏡下肝切除術が定着してきた.2022年4月にロボット支援下肝切除術が保険収載され,安全な導入のため,厳格な施設基準および日本肝胆膵外科学会と日本内視鏡外科学会からの指針が提言され,学会認定プロクターの基準を定めている.ロボットでの精密な手術手技は,より安全性の高い肝切除術を実施できることが期待されている.一方でロボット手技のlearning curveの克服,短期・長期成績の観点からの前向き症例登録によるエビデンスの確立など,ロボット支援下肝切除術の普及にむけての課題は多い. |
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ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.64.595 |