Kloen変法を用いて整復内固定を行った寛骨臼骨折の治療経験

陥没骨折を伴う寛骨臼骨折に対して,Kloen変法によるアプローチを用いて内固定を行った2例を経験したので報告する.症例1は71歳男性の男性.前壁骨折とT型骨折を認めており,受傷後11日目に内固定を行った.術後1年時点で,独歩可能となり矯正損失なく経過している.症例2は64歳の男性.受傷後6日目に内固定を行った.dome impactionも存在していたが,関節面の整復も良好であった.術後5カ月時点で矯正損失なく経過している.Kloen変法は前壁骨片へのアクセスに優れ,寛骨臼骨折に対して有用なアプローチである....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 73; no. 4; pp. 892 - 894
Main Authors 岡﨑, 明也, 金岡, 丈裕, 土肥, 悠暉, 今釜, 崇, 関, 万成, 山﨑, 和大, 関, 寿大, 坂井, 孝司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2024
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.73.892

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Summary:陥没骨折を伴う寛骨臼骨折に対して,Kloen変法によるアプローチを用いて内固定を行った2例を経験したので報告する.症例1は71歳男性の男性.前壁骨折とT型骨折を認めており,受傷後11日目に内固定を行った.術後1年時点で,独歩可能となり矯正損失なく経過している.症例2は64歳の男性.受傷後6日目に内固定を行った.dome impactionも存在していたが,関節面の整復も良好であった.術後5カ月時点で矯正損失なく経過している.Kloen変法は前壁骨片へのアクセスに優れ,寛骨臼骨折に対して有用なアプローチである.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.73.892