緩和手術症例における予後予測指標の比較検討
目的:緩和手術の適応では2カ月以上の予後が期待できることが望ましいとされるが,終末期における予後予測は困難である.緩和手術症例を対象として,予後予測指標であるpalliative prognostic index (PPI),prognostic nutritional index(PNI),modified Glasgow prognostic score(mGPS),controlling nutritional status(CONUT)について,60日予後予測指標としての有用性を検討した.方法:緩和手術症例94例における各予後予測指標の術後60日生存率予測精度を比較した.各指標について...
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| Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 81; no. 7; pp. 1219 - 1228 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本臨床外科学会
2020
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI | 10.3919/jjsa.81.1219 |
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| Summary: | 目的:緩和手術の適応では2カ月以上の予後が期待できることが望ましいとされるが,終末期における予後予測は困難である.緩和手術症例を対象として,予後予測指標であるpalliative prognostic index (PPI),prognostic nutritional index(PNI),modified Glasgow prognostic score(mGPS),controlling nutritional status(CONUT)について,60日予後予測指標としての有用性を検討した.方法:緩和手術症例94例における各予後予測指標の術後60日生存率予測精度を比較した.各指標についてカットオフ値を設定し,2群に分類して統計学的検討を行った.結果:PPI,PNI,CONUTは緩和手術後60日生存と有意に相関しており,PPI,PNI,CONUT良好群は,それぞれの不良群との比較において60日生存率が有意に良好であった.予後予測精度はPPIが最も良好であった.結論:PPI,PNIおよびCONUTは,緩和手術症例において60日生存予測指標となり得ることが示された. |
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| ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI: | 10.3919/jjsa.81.1219 |