腸間膜膿瘍を形成した小腸間膜放線菌症の1例
症例は81歳,男性.1カ月前から右下腹部痛を自覚し,1週間前から症状が増悪したため救急搬送された.精査の結果,腸間膜膿瘍の疑いで緊急手術となり,小腸部分切除術を施行.術後,抗菌薬治療を行った.培養検査では放線菌は検出されなかったが,病理組織所見で腸間膜の膿瘍内に放線菌の菌塊が認められ,小腸腸間膜放線菌症と診断した.放線菌症は比較的稀な疾患で,中でも小腸腸間膜放線菌症は非常に稀であるため報告する....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 82; no. 9; pp. 1679 - 1683 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
2021
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.82.1679 |
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Summary: | 症例は81歳,男性.1カ月前から右下腹部痛を自覚し,1週間前から症状が増悪したため救急搬送された.精査の結果,腸間膜膿瘍の疑いで緊急手術となり,小腸部分切除術を施行.術後,抗菌薬治療を行った.培養検査では放線菌は検出されなかったが,病理組織所見で腸間膜の膿瘍内に放線菌の菌塊が認められ,小腸腸間膜放線菌症と診断した.放線菌症は比較的稀な疾患で,中でも小腸腸間膜放線菌症は非常に稀であるため報告する. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.82.1679 |