2.北京冬季オリンピックにおけるスピードスケートの医学サポート

「●はじめに」 2022年2月に開催された北京冬季オリンピックでは, スピードスケート競技においてメダル獲得数は金1, 銀3, 銅1の合計5個, 入賞はメダルを含め13個となり, 一定の成果となった. スピードスケート担当医師として北京五輪に参加する機会を得たので, 本大会でのスピードスケートの医学サポートを報告する. 「●スピードスケートのメディカルサポート体制」 公益財団法人日本スケート連盟(以下スケート連盟)では, スピードスケートのほかフィギュアスケート, ショートトラックのあわせて3部門があり, 競技団体として3部門の協力体制を整備している. メディカルサポート体制については, 3部...

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Published inJapanese Journal of Clinical Sports Medicine Vol. 31; no. 3; pp. 400 - 402
Main Author 柳下, 和慶
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床スポーツ医学会 31.08.2023
日本臨床スポーツ医学会
Japanese Society of Clinical Sports Medicine
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ISSN1346-4159
2758-3767
DOI10.57474/jjcsm.31.3_400

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Summary:「●はじめに」 2022年2月に開催された北京冬季オリンピックでは, スピードスケート競技においてメダル獲得数は金1, 銀3, 銅1の合計5個, 入賞はメダルを含め13個となり, 一定の成果となった. スピードスケート担当医師として北京五輪に参加する機会を得たので, 本大会でのスピードスケートの医学サポートを報告する. 「●スピードスケートのメディカルサポート体制」 公益財団法人日本スケート連盟(以下スケート連盟)では, スピードスケートのほかフィギュアスケート, ショートトラックのあわせて3部門があり, 競技団体として3部門の協力体制を整備している. メディカルサポート体制については, 3部門から構成される医事委員会では, 選手強化部会のほか, 国際部会, 大会救護部会, アンチドーピング部会, トレーナー部会を設置し, 2020年からは主に新型コロナウイルス感染症対策として感染症対策部会を設置し, 3部門共通の課題に対応している.
ISSN:1346-4159
2758-3767
DOI:10.57474/jjcsm.31.3_400