下肢静脈瘤に対する波長1470 nm レーザーおよび高周波による血管内焼灼術の初期成績
【目的】波長1470 nm レーザー(1470 群)および高周波(RFA 群)による血管内焼灼術の早期成績を比較検討した.【対象と方法】2014 年5 月より2015 年3 月までに治療を行った伏在型下肢静脈瘤2037肢を対象とした.各機器での対象症例の内訳,手術成績,合併症について比較した.【結果】対象の年齢は1470 群が有意に高かったが,性別・重症度には差がなく,治療静脈ではRFA 群で大伏在静脈(GSV)が有意に多かった.焼灼時間はRFA 群が有意に短かった.術後1~2 カ月の閉塞率は1470 群で99.8%,RFA群で100%であった.中枢型DVT は1470 群で0.1%に認めたの...
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Published in | 静脈学 Vol. 27; no. 3; pp. 275 - 280 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本静脈学会
2016
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0915-7395 2186-5523 |
DOI | 10.7134/phlebol.16-11 |
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Summary: | 【目的】波長1470 nm レーザー(1470 群)および高周波(RFA 群)による血管内焼灼術の早期成績を比較検討した.【対象と方法】2014 年5 月より2015 年3 月までに治療を行った伏在型下肢静脈瘤2037肢を対象とした.各機器での対象症例の内訳,手術成績,合併症について比較した.【結果】対象の年齢は1470 群が有意に高かったが,性別・重症度には差がなく,治療静脈ではRFA 群で大伏在静脈(GSV)が有意に多かった.焼灼時間はRFA 群が有意に短かった.術後1~2 カ月の閉塞率は1470 群で99.8%,RFA群で100%であった.中枢型DVT は1470 群で0.1%に認めたのみで,末梢型DVT は1470 群で0.4%,RFA 群で0.3%に認めた.Class2 EHIT は1470 群で有意に多く,疼痛・皮下出血・神経障害は両群間に有意差を認めなかった.【結論】両機種とも少ない合併症で良好な治療成績であった. |
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ISSN: | 0915-7395 2186-5523 |
DOI: | 10.7134/phlebol.16-11 |