縫工筋外側アプローチを併用した大腿深動脈瘤の1手術症例
症例は61歳男性.前医でフォローアップされていた右大腿深動脈瘤(DFAA)の最大短径が1年間で30 mmから40 mmと急速拡大を認めたため,破裂のリスクが高いと判断し,外科的治療を選択した.縫工筋内側アプローチ法でDFAAの中枢側は確保できたが,瘤の剝離を進めた際に末梢側の確保に難渋した.そのため,縫工筋外側アプローチ法を追加することでDFAA末梢側を確保し人工血管置換術を施行した.術後合併症はなく,術後CTで良好なグラフトの開存を確認した....
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Published in | 日本血管外科学会雑誌 Vol. 31; no. 5; pp. 279 - 282 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
30.09.2022
日本血管外科学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0918-6778 1881-767X |
DOI | 10.11401/jsvs.22-00058 |
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Summary: | 症例は61歳男性.前医でフォローアップされていた右大腿深動脈瘤(DFAA)の最大短径が1年間で30 mmから40 mmと急速拡大を認めたため,破裂のリスクが高いと判断し,外科的治療を選択した.縫工筋内側アプローチ法でDFAAの中枢側は確保できたが,瘤の剝離を進めた際に末梢側の確保に難渋した.そのため,縫工筋外側アプローチ法を追加することでDFAA末梢側を確保し人工血管置換術を施行した.術後合併症はなく,術後CTで良好なグラフトの開存を確認した. |
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ISSN: | 0918-6778 1881-767X |
DOI: | 10.11401/jsvs.22-00058 |