遠心型血液ポンプ装置HAP-31の共同開発
今回,日機装社製遠心型血液ポンプ装置HAP-31の共同開発を行った。HAP-31の開発にあたり,小型軽量化,長期補助循環,通常の体外循環のどちらの使用も考慮し,長期補助循環で必要と考えられるトレンドグラフの搭載,アラーム機能の充実,直感的な感覚で使用できるUGI,操作部・本体の分離タイプなどを臨床面からの要望とした。その結果HAP-31は外寸は縦280mm×幅175mm×奥行280mm,本体総重量9.5kgと従来機に比べ大幅な小型軽量化に成功した。これは内蔵バッテリーを鉛蓄電池からニッケルカドミウム電池に変更したことと,分離トランスを廃止したことに拠るところが大きい。本体はタッチパネル式のLC...
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Published in | 体外循環技術 Vol. 29; no. 1; pp. 13 - 18 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
2002
日本体外循環技術研究会 |
Subjects | |
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ISSN | 0912-2664 1884-5452 |
DOI | 10.7130/hokkaidoshakai.29.13 |
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Summary: | 今回,日機装社製遠心型血液ポンプ装置HAP-31の共同開発を行った。HAP-31の開発にあたり,小型軽量化,長期補助循環,通常の体外循環のどちらの使用も考慮し,長期補助循環で必要と考えられるトレンドグラフの搭載,アラーム機能の充実,直感的な感覚で使用できるUGI,操作部・本体の分離タイプなどを臨床面からの要望とした。その結果HAP-31は外寸は縦280mm×幅175mm×奥行280mm,本体総重量9.5kgと従来機に比べ大幅な小型軽量化に成功した。これは内蔵バッテリーを鉛蓄電池からニッケルカドミウム電池に変更したことと,分離トランスを廃止したことに拠るところが大きい。本体はタッチパネル式のLCDを有し,トレンドグラフの搭載,アラーム機能の充実が図られた。メイン画面,トレンドグラフの画面の切り替え,あるいは各種設定画面の入力もUGIにより快適に行えた。HAP-31は小型軽量かつ,通常体外循環での使用,および長期補助循環での使用に十分な性能を有する遠心型血液ポンプ装置であると考えられた。 |
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ISSN: | 0912-2664 1884-5452 |
DOI: | 10.7130/hokkaidoshakai.29.13 |