片側人工膝関節置換術後患者のQOL評価 JKOMを用いた術後1年までの経時的推移
「はじめに」 変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術(TKA)患者の術後評価として, 従来の他覚的評価ばかりでなく患者立脚型quality of life(QOL)評価の有用性が指摘されている. 当院では, 両側TKA患者の術後QOL評価を日本版膝関節機能評価尺度(JKOM: Japanese Knee Osteoarthritis Measure)を用いて行ってきた. 両側TKA後1年でピークに達した改善は7年後まで維持されることを報告し, さらにこれを術前後の患者教育においても有用な情報として用いている. 一方, 術後早期のQOLの獲得が十分でないことに不安を抱え, これが満足度低下の要因...
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          | Published in | 日本関節病学会誌 Vol. 38; no. 4; pp. 459 - 464 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本関節病学会
    
        2019
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 1883-2873 1884-9067  | 
| DOI | 10.11551/jsjd.38.459 | 
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| Summary: | 「はじめに」 変形性膝関節症に対する人工膝関節置換術(TKA)患者の術後評価として, 従来の他覚的評価ばかりでなく患者立脚型quality of life(QOL)評価の有用性が指摘されている. 当院では, 両側TKA患者の術後QOL評価を日本版膝関節機能評価尺度(JKOM: Japanese Knee Osteoarthritis Measure)を用いて行ってきた. 両側TKA後1年でピークに達した改善は7年後まで維持されることを報告し, さらにこれを術前後の患者教育においても有用な情報として用いている. 一方, 術後早期のQOLの獲得が十分でないことに不安を抱え, これが満足度低下の要因になっていると考えられる患者を時に見かける. このことから術後短期間でのQOLの推移も術前後の患者教育において必要な情報と考えるが, 術後短期間のQOLに関する経時的推移の報告は少ない. 本研究の目的は, 初回片側TKAを施行した症例について, 術後1年までのQOLの経時的な推移を調査することとした. | 
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| ISSN: | 1883-2873 1884-9067  | 
| DOI: | 10.11551/jsjd.38.459 |