椎間関節造影とステロイド注入により寛解した腰椎椎間関節嚢腫の3症例
われわれは椎間関節造影とステロイド注入により寛解した,腰椎椎間関節嚢腫による下肢痛の3例を経験した.3例ともMRIで嚢腫様の腫瘤による神経根の圧迫所見があり,痛みの部位と一致した.椎間関節造影では椎間関節と嚢腫の交通が確認され,造影時に下肢痛の再現があった.2例は造影剤注入により嚢腫が破裂し,1例は破裂できなかったが,3例とも翌日には痛みが劇的に改善した.全例で6カ月以上経過しても再発がみられなかった.椎間関節造影は,本疾患において最初に行うべき治療法と思われた....
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          | Published in | 日本ペインクリニック学会誌 Vol. 27; no. 4; pp. 308 - 313 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本ペインクリニック学会
    
        25.10.2020
     日本ペインクリニック学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1340-4903 1884-1791  | 
| DOI | 10.11321/jjspc.20-0021 | 
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| Summary: | われわれは椎間関節造影とステロイド注入により寛解した,腰椎椎間関節嚢腫による下肢痛の3例を経験した.3例ともMRIで嚢腫様の腫瘤による神経根の圧迫所見があり,痛みの部位と一致した.椎間関節造影では椎間関節と嚢腫の交通が確認され,造影時に下肢痛の再現があった.2例は造影剤注入により嚢腫が破裂し,1例は破裂できなかったが,3例とも翌日には痛みが劇的に改善した.全例で6カ月以上経過しても再発がみられなかった.椎間関節造影は,本疾患において最初に行うべき治療法と思われた. | 
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| ISSN: | 1340-4903 1884-1791  | 
| DOI: | 10.11321/jjspc.20-0021 |