動作訓練法初学者の継続的な実践に伴う困難に関する探索的研究
「問題と目的」成瀬 (1985) は. 脳性麻痺児の慢性化した不当な緊張を弛め, 適切な動作を学習する支援として動作訓練法の有用性を論じた. それ以降, 発達障害児や精神疾患患者に対する動作訓練法の適用に関する介入研究 (藤岡・成瀬, 1987 ; 鶴, 1988) , 動作訓練法の心理的効果を検討する研究 (谷, 2007) が積み重ねられた. また, 動作訓練法の実施者, とりわけ初学者に着目した研究もみられ (柳・森崎, 2003) , 初学者は被援助者の状態把握や援助仮説に困難を示すと明らかにされた. 上述した柳・森崎 (2003) は. 動作訓練法の訓練会における初学者の困難を示した...
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Published in | 応用心理学研究 Vol. 50; no. 2; pp. 162 - 163 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本応用心理学会
30.11.2024
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ISSN | 0387-4605 2433-7633 |
DOI | 10.24651/oushinken.50.2_162 |
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Summary: | 「問題と目的」成瀬 (1985) は. 脳性麻痺児の慢性化した不当な緊張を弛め, 適切な動作を学習する支援として動作訓練法の有用性を論じた. それ以降, 発達障害児や精神疾患患者に対する動作訓練法の適用に関する介入研究 (藤岡・成瀬, 1987 ; 鶴, 1988) , 動作訓練法の心理的効果を検討する研究 (谷, 2007) が積み重ねられた. また, 動作訓練法の実施者, とりわけ初学者に着目した研究もみられ (柳・森崎, 2003) , 初学者は被援助者の状態把握や援助仮説に困難を示すと明らかにされた. 上述した柳・森崎 (2003) は. 動作訓練法の訓練会における初学者の困難を示したが, 初学者の継続的な動作訓練法の実践に伴う困難は見出されていない. |
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ISSN: | 0387-4605 2433-7633 |
DOI: | 10.24651/oushinken.50.2_162 |