当院における医療機器管理システム「CEIA system®」の利用法 費用対効果について

2005年4月の医療法改正にともない, 臨床工学技士が病院内の医療機器を管理する業務が責務となり, 保守点検の計画が義務付けられた。しかし, 保守管理業務自体に対する保険点数はなく可視化された業績として提示することは難しい。 こうしたなか, 当院では2010年4月にアルカディア社製医療機器管理システム「CEIA system®」を導入しており,蓄積された保守記録とシステムの集計機能を利用することで, 臨床工学技士によるコストパフォーマンスができるのではと考え取り組みを検討した。 方法は, 臨床工学技士が保守管理している機器を仮にメーカーに委託した際にかかる技術料を一覧にし, 保守点検の内訳から...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 62; no. 4; pp. 593 - 597
Main Authors 高野, 真史, 小橋, 和彦, 福村, 浩一, 久松, 学, 上野, 信一, 小串, 美由紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2013
日本農村医学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.62.

Cover

More Information
Summary:2005年4月の医療法改正にともない, 臨床工学技士が病院内の医療機器を管理する業務が責務となり, 保守点検の計画が義務付けられた。しかし, 保守管理業務自体に対する保険点数はなく可視化された業績として提示することは難しい。 こうしたなか, 当院では2010年4月にアルカディア社製医療機器管理システム「CEIA system®」を導入しており,蓄積された保守記録とシステムの集計機能を利用することで, 臨床工学技士によるコストパフォーマンスができるのではと考え取り組みを検討した。 方法は, 臨床工学技士が保守管理している機器を仮にメーカーに委託した際にかかる技術料を一覧にし, 保守点検の内訳から試算した。また, 点検のうち修理作業を行なった内訳を示し, 臨床工学技士が修理作業を行なった点検を「院内処理」, メーカーに修理作業を委託した点検を「外部委託」として, 独自に定めた「院内処理-外部委託=業績」として試算すると約5,000万円以上が提示できた。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.62.