理学療法が処方された運動器疾患患者における閉塞性換気障害の合併に関する実態調査 術前肩腱板損傷患者における先行的調査

〔目的〕整形外科術後に理学療法を実施した運動器疾患患者における閉塞性換気障害を合併する割合とその特徴を明らかにすること.〔対象と方法〕当院にて術後理学療法を実施した40歳以上の男性肩腱板損傷患者を対象とした.方法は患者背景,術前呼吸機能検査,喫煙状況について後方視的に調査し,閉塞性換気障害を合併する割合とその特徴について検討した.〔結果〕解析対象者101名のうち,閉塞性換気障害を合併した者は6名(5.9%)であり,6名中3名が70歳以上の現喫煙者(ブリンクマン指数:1000以上)であった.〔結語〕喫煙歴を有する高齢の運動器疾患患者のなかには,閉塞性換気障害を有する可能性があることを理学療法士は...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 2; pp. 187 - 190
Main Authors 陶山, 和晃, 俵, 祐一, 阿南, 裕樹, 田中, 貴子, 神津, 玲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.187

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Summary:〔目的〕整形外科術後に理学療法を実施した運動器疾患患者における閉塞性換気障害を合併する割合とその特徴を明らかにすること.〔対象と方法〕当院にて術後理学療法を実施した40歳以上の男性肩腱板損傷患者を対象とした.方法は患者背景,術前呼吸機能検査,喫煙状況について後方視的に調査し,閉塞性換気障害を合併する割合とその特徴について検討した.〔結果〕解析対象者101名のうち,閉塞性換気障害を合併した者は6名(5.9%)であり,6名中3名が70歳以上の現喫煙者(ブリンクマン指数:1000以上)であった.〔結語〕喫煙歴を有する高齢の運動器疾患患者のなかには,閉塞性換気障害を有する可能性があることを理学療法士は認識する必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.187