波長1470 nm レーザーおよびradial 2ring fiber を用いた下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術─その初期成績

要約:【はじめに】光ファイバー先端に2 つのプリズムを持つradial 2ring fiber を用いて波長1470 nm レーザーによる血管内レーザー焼灼術(EVLA)を行い良好な結果が得られたので報告する.【対象と方法】2012 年3 月から2014 年4 月までに当院において,波長1470 nm レーザーおよびradial 2ring fiber を用いた68 例75 肢(平均年齢60 歳)を対象とした.【結果】平均手術時間は36 分,焼灼静脈長は31 cm,LEED は86 J/cm.術後にDVT,肺塞栓症等の重大な合併症は認めなかった.疼痛を1 例(1.3%)に認めた.術後観察期間は...

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Published in静脈学 Vol. 26; no. 1; pp. 34 - 40
Main Authors 栗原, 伸久, 広川, 雅之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本静脈学会 2015
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ISSN0915-7395
2186-5523
DOI10.7134/phlebol.14-14

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Summary:要約:【はじめに】光ファイバー先端に2 つのプリズムを持つradial 2ring fiber を用いて波長1470 nm レーザーによる血管内レーザー焼灼術(EVLA)を行い良好な結果が得られたので報告する.【対象と方法】2012 年3 月から2014 年4 月までに当院において,波長1470 nm レーザーおよびradial 2ring fiber を用いた68 例75 肢(平均年齢60 歳)を対象とした.【結果】平均手術時間は36 分,焼灼静脈長は31 cm,LEED は86 J/cm.術後にDVT,肺塞栓症等の重大な合併症は認めなかった.疼痛を1 例(1.3%)に認めた.術後観察期間は平均216 日(1~493 日,中央値228 日),1 年以上経過観察したのは32 肢(43%)であり,全例で再疎通は認めなかった.【まとめ】波長1470 nm によるradial 2ring fiber は,操作性が良好で,合併症も少なく低侵襲な治療が可能であった.
ISSN:0915-7395
2186-5523
DOI:10.7134/phlebol.14-14