腎臓に対するmRNAデリバリーの現状と今後の展望

腎臓へのmRNAデリバリーにおいては、腎臓の構造の特徴上、投与経路とベクターの選択が非常に重要である。さらに、導入効率の向上を目的として、物理的な手法を組み合わせるなど工夫が必要となる。このような導入手法の多様性に併せて、導入細胞もそれぞれ異なることが考えられる。そのため、治療戦略の構築には、導入細胞を特定し、発現分布を評価することが有効であるといえる。腎臓へのmRNAデリバリーの分野においては報告がほとんどないため、本稿では、投与経路やベクターに着目しつつ遺伝子/核酸デリバリーについて解説し、腎臓へのmRNAデリバリーについて紹介する。...

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Bibliographic Details
Published inDrug Delivery System Vol. 37; no. 3; pp. 253 - 262
Main Authors 向井, 英史, 神谷, 万里子, 加藤, 直也, 川上, 茂, 川口, 真帆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本DDS学会 25.07.2022
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ISSN0913-5006
1881-2732
DOI10.2745/dds.37.253

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Summary:腎臓へのmRNAデリバリーにおいては、腎臓の構造の特徴上、投与経路とベクターの選択が非常に重要である。さらに、導入効率の向上を目的として、物理的な手法を組み合わせるなど工夫が必要となる。このような導入手法の多様性に併せて、導入細胞もそれぞれ異なることが考えられる。そのため、治療戦略の構築には、導入細胞を特定し、発現分布を評価することが有効であるといえる。腎臓へのmRNAデリバリーの分野においては報告がほとんどないため、本稿では、投与経路やベクターに着目しつつ遺伝子/核酸デリバリーについて解説し、腎臓へのmRNAデリバリーについて紹介する。
ISSN:0913-5006
1881-2732
DOI:10.2745/dds.37.253