不安症・うつ病に対するマインドフルネス―外来心療内科における実践報告

不安・うつ専門の外来心療内科である当クリニックにおけるマインドフルネスの実践を紹介した。参加自由の単発クラスに加え,マインドフルネスストレス低減法やマインドフルネス認知療法といったコースなど様々な形態で提供しており,心理検査の結果からはいずれもマインドフルネス状態および特性が上昇し,不安やうつの指標の改善が見られた。さらに,患者自身の感想や,講師が受ける印象からは,反応しない態度や観察,落ち着いた心の状態が定着している様子が見られた。考察では,クリニックでマインドフルネスを行うにあたっての諸留意点と,研究・臨床における今後の展望について述べた。...

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Published in不安症研究 Vol. 15; no. 1; pp. 58 - 66
Main Authors 長谷川, 明日香, 本田, 由美, 長谷川, 洋介, 貝谷, 久宣, 野田, 昇太, 川副, 暢子, 小松, 智賀, 三塚, 志歩子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本不安症学会 30.11.2023
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ISSN2188-7578
2188-7586
DOI10.14389/jsad.15.1_58

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Summary:不安・うつ専門の外来心療内科である当クリニックにおけるマインドフルネスの実践を紹介した。参加自由の単発クラスに加え,マインドフルネスストレス低減法やマインドフルネス認知療法といったコースなど様々な形態で提供しており,心理検査の結果からはいずれもマインドフルネス状態および特性が上昇し,不安やうつの指標の改善が見られた。さらに,患者自身の感想や,講師が受ける印象からは,反応しない態度や観察,落ち着いた心の状態が定着している様子が見られた。考察では,クリニックでマインドフルネスを行うにあたっての諸留意点と,研究・臨床における今後の展望について述べた。
ISSN:2188-7578
2188-7586
DOI:10.14389/jsad.15.1_58