子宮頸がん患者に対する同時化学放射線療法中のがんリハビリテーション実施率にかかわる要因の検討
【目的】本研究は,子宮頸がんにおける同時化学放射線療法(以下,CCRT)を施行中の患者のがんリハビリテーション(以下,がんリハ)実施率とその要因を調査することを目的とした。【方法】対象は,子宮頸がん患者17 名である。CCRT 期間中の,がんリハ実施率の調査および実施率に関連する因子をデータマイニングした。【結果】CCRT 期間中のがんリハ実施率は55% であった。決定木解析において,第1 分岐因子はCCRT 前のChair stand-5(以下,CS-5)であり,CS-5 が7.3 秒以上の患者の73% は低実施率群であった。また,CS-5 の7.3 秒以上の患者における第2 分岐因子は握力...
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Published in | 理学療法学 Vol. 49; no. 1; pp. 34 - 42 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本理学療法学会連合
2022
日本理学療法学会連合 |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.12087 |
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Summary: | 【目的】本研究は,子宮頸がんにおける同時化学放射線療法(以下,CCRT)を施行中の患者のがんリハビリテーション(以下,がんリハ)実施率とその要因を調査することを目的とした。【方法】対象は,子宮頸がん患者17 名である。CCRT 期間中の,がんリハ実施率の調査および実施率に関連する因子をデータマイニングした。【結果】CCRT 期間中のがんリハ実施率は55% であった。決定木解析において,第1 分岐因子はCCRT 前のChair stand-5(以下,CS-5)であり,CS-5 が7.3 秒以上の患者の73% は低実施率群であった。また,CS-5 の7.3 秒以上の患者における第2 分岐因子は握力であった。握力が22.5 ㎏未満患者の全例が低実施率群であった。【結論】子宮頸がん患者に対するCCRT 期間中のがんリハ実施率は,運動機能と筋力に関連していた。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.12087 |