NECVを活用した分析結果の現場へのフィードバック

「はじめに」 当院では1996年頃より紙によるクリニカルパス(以下, パス)を導入し, 並行して独自に電子カルテの構築を進めてきた. 当時の電子カルテは, データの二次利用や用語マスターの整備についてはほとんど考慮されてなく, 電子カルテから患者状態のデータを抽出することは困難だった. 患者状態やその評価をデータとして収集・分析するために, BOM(日本クリニカルパス学会監修:Basic Outcome Master)を使用し, バリアンス発生時の記録をもとに, 収集・分析, 可視化可能なNECV(Novel Electronic Clinical pathway analysis Viewe...

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Published in日本クリニカルパス学会誌 Vol. 25; no. 4; pp. 350 - 354
Main Authors 中熊, 英貴, 小妻, 幸男, 髙志, 賢太郎, 橋本, 美穂, 森崎, 真美, 副島, 秀久, 坂本, 知浩, 管田, 塁, 髙山, 洋平, 西中, 巧
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本クリニカルパス学会 30.10.2023
日本クリニカルパス学会
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ISSN2187-6592
2436-1046
DOI10.50842/jjscp.25.4_350

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Summary:「はじめに」 当院では1996年頃より紙によるクリニカルパス(以下, パス)を導入し, 並行して独自に電子カルテの構築を進めてきた. 当時の電子カルテは, データの二次利用や用語マスターの整備についてはほとんど考慮されてなく, 電子カルテから患者状態のデータを抽出することは困難だった. 患者状態やその評価をデータとして収集・分析するために, BOM(日本クリニカルパス学会監修:Basic Outcome Master)を使用し, バリアンス発生時の記録をもとに, 収集・分析, 可視化可能なNECV(Novel Electronic Clinical pathway analysis Viewer)を開発することで, 診療プロセスの評価と改善策の提示が容易となった. NECVは, バリアンス発生数と内訳, 入院日数, 医療費などを可視化するツールであるが, 特徴としては, 1)日々の記録を入力することによる自動的データ生成, 2)電子カルテから二次加工不要で直接結果が参照可能, 3)表示されたデータをExcel, CSVファイル形式にて出力し, さらなる分析の, 3点である.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.25.4_350