函館五稜郭病院におけるクリニカルパス教育啓発活動改善報告
「はじめに」2020年度, 当院のクリニカルパス(以下, パス)の登録件数は705件, 利用率は68.2%だった. 各部署で積極的にパス作成および改訂を繰り返しているが, 基本的なパス教育については, 看護師は入職時に概要説明を受け, その後は現場におけるOJTによるものしかなく, 他職種においては教育機会が全くない状況である. パスについてのマニュアルはあるため, 基本的なパスの仕組みや入力については理解できている. しかし, 過去にはバリアンス発生時, アセスメント不足のため適切なアウトカム評価がなされず, 逸脱・脱落の判断が遅れ, パスを適応したままであることが散見されていた. 今回,...
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Published in | 日本クリニカルパス学会誌 Vol. 24; no. 2; pp. 126 - 129 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
31.08.2022
日本クリニカルパス学会 |
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ISSN | 2187-6592 2436-1046 |
DOI | 10.50842/jjscp.24.2_126 |
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Summary: | 「はじめに」2020年度, 当院のクリニカルパス(以下, パス)の登録件数は705件, 利用率は68.2%だった. 各部署で積極的にパス作成および改訂を繰り返しているが, 基本的なパス教育については, 看護師は入職時に概要説明を受け, その後は現場におけるOJTによるものしかなく, 他職種においては教育機会が全くない状況である. パスについてのマニュアルはあるため, 基本的なパスの仕組みや入力については理解できている. しかし, 過去にはバリアンス発生時, アセスメント不足のため適切なアウトカム評価がなされず, 逸脱・脱落の判断が遅れ, パスを適応したままであることが散見されていた. 今回, パス運用を正しく導く活動として, パスに対して基本的なことを確実に行うということを踏まえ, パス監査, アウトカム未評価対策, 療養指導強化, パス大会の内容検討, オリジナルeラーニング作成, パス部会活動の工夫など, パス委員会で取り組んできた教育活動について報告する. |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.24.2_126 |