院内トリアージの質向上を目的とした全症例事後検証導入
目的:「全症例事後検証」を導入し,適正トリアージ率が向上するか否か検討した。方法:対象:A病院救急外来配属看護師21名,調査期間中にA病院救急外来を受診した患者の院内トリアージ記録。調査期間:2021年4月1日~2022年3月31日。方法:紙面による事後検証と定期的な事後検証会を取り入れた「全症例事後検証」を導入した。評価:適正トリアージ率について「全症例事後検証」前後でχ2検定を行った。統計学的分析は統計ソフトStatcel-the Useful Addin Forms on Excel-5th ed.と統計分析プログラムj js-STAR_ XR+ release 2.1.3 jを用いた。...
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Published in | 日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 28; no. 3; pp. 542 - 550 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本臨床救急医学会
30.06.2025
日本臨床救急医学会 |
Subjects | |
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ISSN | 1345-0581 2187-9001 |
DOI | 10.11240/jsem.28.542 |
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Summary: | 目的:「全症例事後検証」を導入し,適正トリアージ率が向上するか否か検討した。方法:対象:A病院救急外来配属看護師21名,調査期間中にA病院救急外来を受診した患者の院内トリアージ記録。調査期間:2021年4月1日~2022年3月31日。方法:紙面による事後検証と定期的な事後検証会を取り入れた「全症例事後検証」を導入した。評価:適正トリアージ率について「全症例事後検証」前後でχ2検定を行った。統計学的分析は統計ソフトStatcel-the Useful Addin Forms on Excel-5th ed.と統計分析プログラムj js-STAR_ XR+ release 2.1.3 jを用いた。統計学的有意水準は5%とした。結果:適正トリアージ率は89.53%から92.62%へ上昇し,有意差が認められた(χ2(1)5.623,p=0.018)。結論:「全症例事後検証」により適正トリアージ率が向上することが示唆された。 |
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ISSN: | 1345-0581 2187-9001 |
DOI: | 10.11240/jsem.28.542 |