リハビリテーション分野におけるランダム化比較試験の報告の質評価指標の調査:文献調査

〔目的〕リハビリ分野のランダム化比較試験(RCT)論文において,用いられている報告の質の評価指標の実態を把握し,論文の質を評価することとした.〔対象と方法〕対象論文の検索は,MEDLINEなどを用い,リハビリ分野以外の介入は除外した.本文中に報告の質のガイドライン(GL)を使用し,そのGLを遵守しているかについて評価を行った.〔結果〕GLを使用していたものは50/374件(13.3%)であった.GLの遵守割合は,割振りの方法で11/50件(22%),重要な害・意図しない効果の記載で13/50件(26%)であった.〔結語〕リハビリ分野のRCT論文において,著者は報告すべき項目を満たす論文を投稿す...

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Published in理学療法科学 Vol. 33; no. 3; pp. 507 - 512
Main Authors 小林, 資英, 藤本, 修平, 杉田, 翔, 小向, 佳奈子, 光武, 誠吾
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2018
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.33.507

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Summary:〔目的〕リハビリ分野のランダム化比較試験(RCT)論文において,用いられている報告の質の評価指標の実態を把握し,論文の質を評価することとした.〔対象と方法〕対象論文の検索は,MEDLINEなどを用い,リハビリ分野以外の介入は除外した.本文中に報告の質のガイドライン(GL)を使用し,そのGLを遵守しているかについて評価を行った.〔結果〕GLを使用していたものは50/374件(13.3%)であった.GLの遵守割合は,割振りの方法で11/50件(22%),重要な害・意図しない効果の記載で13/50件(26%)であった.〔結語〕リハビリ分野のRCT論文において,著者は報告すべき項目を満たす論文を投稿する必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.507