durvalumab投与後に発症したステロイド不応性重症心筋炎,重症筋無力症・筋炎に対してinfliximabが奏効した1症例

「緒言」durvalumabはヒトPD-1 (programmed cell death-1) に対する抗体であり, PD-1とそのリガンドであるPD-1およびPD-L1との結合を阻害し, がん抗原特異的なT細胞の増殖, 活性化および細胞障害活性の増強等により, 腫瘍増殖を抑制するとされ, 免疫チェックポイント阻害剤 (immune checkpoint inhibitors : ICI) に分類される. 近年では, ICIによる心筋炎, 重症筋無力症 (myasthenia gravis : MG) , 筋炎を含む神経筋障害を合併した報告が散見されている. 今回, durvalumab投与後...

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Published in医療薬学 Vol. 50; no. 11; pp. 581 - 596
Main Authors 長谷川, 将, 長島, 章, 林田, 翔太郎, 木本, 秀樹, 三浦, 俊哉, 山村, 真貴子, 吉田, 悦朗, 中島, 洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.11.2024
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.50.581

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Summary:「緒言」durvalumabはヒトPD-1 (programmed cell death-1) に対する抗体であり, PD-1とそのリガンドであるPD-1およびPD-L1との結合を阻害し, がん抗原特異的なT細胞の増殖, 活性化および細胞障害活性の増強等により, 腫瘍増殖を抑制するとされ, 免疫チェックポイント阻害剤 (immune checkpoint inhibitors : ICI) に分類される. 近年では, ICIによる心筋炎, 重症筋無力症 (myasthenia gravis : MG) , 筋炎を含む神経筋障害を合併した報告が散見されている. 今回, durvalumab投与後に生じた重症心筋炎, 重症筋無力症, 筋炎に対してinfliximabを投与し, 奏効した症例を経験したので報告する.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.50.581