地域在住高齢者の下肢筋力がバランスおよび動作能力へ及ぼす影響 足関節底屈筋力および大腿四頭筋力との関連
本研究は,大腿四頭筋筋力および足関節底屈筋力と身体機能との関連を検討することを目的とした。高齢者74名に対し,足関節底屈筋力,大腿四頭筋筋力,歩行速度,CS‐30,10ⅿ障害物歩行時間,開眼片脚立位時間を測定した。足関節底屈筋力と各運動項目の測定値との関連を検討した結果,足関節底屈筋力とすべての項目に有意な相関を認めた。さらに,ステップワイズ重回帰分析(変数減少法)により,足関節底屈筋力と独立して関連する因子として抽出された項目は,TUG と開眼片脚起立時間の2項目であった。また,大腿四頭筋筋力と独立して関連する因子として抽出された項目は,歩行速度と10ⅿ障害物歩行時間の2項目であった。これら...
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Published in | ヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 3; no. 4; pp. 163 - 167 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
01.01.2014
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Subjects | |
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ISSN | 2186-3741 2187-3305 |
DOI | 10.9759/hppt.3.163 |
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Summary: | 本研究は,大腿四頭筋筋力および足関節底屈筋力と身体機能との関連を検討することを目的とした。高齢者74名に対し,足関節底屈筋力,大腿四頭筋筋力,歩行速度,CS‐30,10ⅿ障害物歩行時間,開眼片脚立位時間を測定した。足関節底屈筋力と各運動項目の測定値との関連を検討した結果,足関節底屈筋力とすべての項目に有意な相関を認めた。さらに,ステップワイズ重回帰分析(変数減少法)により,足関節底屈筋力と独立して関連する因子として抽出された項目は,TUG と開眼片脚起立時間の2項目であった。また,大腿四頭筋筋力と独立して関連する因子として抽出された項目は,歩行速度と10ⅿ障害物歩行時間の2項目であった。これらのことから,大腿四頭筋筋力より足関節底屈筋力の方が,高齢者のバランス能力をより反映することが示唆された。 |
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ISSN: | 2186-3741 2187-3305 |
DOI: | 10.9759/hppt.3.163 |