負荷方法の違いによる筋活動の比較 主動筋,拮抗筋,遠位筋の筋活動分析
〔目的〕本研究は,負荷量の漸増,および負荷方法の違いが主動筋,拮抗筋および遠位筋の筋活動に与える影響を明らかにすることを目的とした。〔方法〕健常成人女性16名の利き手側上肢を対象に,肘関節90度屈曲位における最大随意等尺性収縮の10~70%の4種類の負荷量,および被験者自身が表示画面を見て負荷量を調節する「自己調節」と検者が調節する「他者調節」の負荷方法を設定した。被験筋を上腕二頭筋,上腕三頭筋,尺側手根屈筋および橈側手根伸筋として筋電図学的分析を行った。〔結果〕二元配置分散分析の結果,主動筋と遠位筋は負荷量および負荷方法ともに有意な主効果を認め,拮抗筋では負荷量においてのみ有意な主効果を認め...
Saved in:
Published in | ヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 4; no. 4; pp. 177 - 182 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ヘルスプロモーション理学療法学会
01.01.2015
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2186-3741 2187-3305 |
DOI | 10.9759/hppt.4.177 |
Cover
Summary: | 〔目的〕本研究は,負荷量の漸増,および負荷方法の違いが主動筋,拮抗筋および遠位筋の筋活動に与える影響を明らかにすることを目的とした。〔方法〕健常成人女性16名の利き手側上肢を対象に,肘関節90度屈曲位における最大随意等尺性収縮の10~70%の4種類の負荷量,および被験者自身が表示画面を見て負荷量を調節する「自己調節」と検者が調節する「他者調節」の負荷方法を設定した。被験筋を上腕二頭筋,上腕三頭筋,尺側手根屈筋および橈側手根伸筋として筋電図学的分析を行った。〔結果〕二元配置分散分析の結果,主動筋と遠位筋は負荷量および負荷方法ともに有意な主効果を認め,拮抗筋では負荷量においてのみ有意な主効果を認めた。〔結語〕主動筋への負荷量の漸増に伴い,主動筋,拮抗筋および遠位筋の筋活動が増大すること,主動筋と遠位筋の筋活動は「自己調節」に比べて「他者調節」の方がより高まることが示唆された。 |
---|---|
ISSN: | 2186-3741 2187-3305 |
DOI: | 10.9759/hppt.4.177 |