膀胱結腸瘻に対して腹腔鏡内視鏡合同手術 (Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery : LECS) により膀胱部分切除術を施行した一例

膀胱結腸瘻に対する術式として近年, 低侵襲性から腹腔鏡手術が広く行われてきている. 今回我々は腹腔鏡内視鏡合同手術 (Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery : LECS) により膀胱部分切除術を施行した一例について報告する. 症例は59歳男性, S状結腸憩室炎による膀胱結腸瘻に対して手術を施行. 経尿道的に膀胱内切除線のマーキングを行い, 次いで腹腔鏡下膀胱部分切除術, S状結腸切除術を施行した. 術後7日目に尿道カテーテル抜去, 排尿も良好であった. 切除前に膀胱粘膜切除線を設定することで最小限の切除範囲に留めることができLECSは膀胱部分切除術...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 32; no. 1; pp. 125 - 128
Main Authors 島田, 隼人, 木村, 高弘, 頴川, 晋, 石井, 元, 畠, 憲一, 榎本, 浩也, 鈴木, 正泰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2019
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ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.32.125

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Summary:膀胱結腸瘻に対する術式として近年, 低侵襲性から腹腔鏡手術が広く行われてきている. 今回我々は腹腔鏡内視鏡合同手術 (Laparoscopy Endoscopy Cooperative Surgery : LECS) により膀胱部分切除術を施行した一例について報告する. 症例は59歳男性, S状結腸憩室炎による膀胱結腸瘻に対して手術を施行. 経尿道的に膀胱内切除線のマーキングを行い, 次いで腹腔鏡下膀胱部分切除術, S状結腸切除術を施行した. 術後7日目に尿道カテーテル抜去, 排尿も良好であった. 切除前に膀胱粘膜切除線を設定することで最小限の切除範囲に留めることができLECSは膀胱部分切除術においても有用な術式であると考えられた.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.32.125