静的および動的荷重位における 足内側縦アーチの動きと機能

足アーチに関する研究では動的変化の特徴を明らかにすることが重要であるが,その解析は未だ十分ではない。健常男女34名を対象に3次元動作解析装置(Vicon)を用いて,内側縦アーチ(MLA)の坐位,つかまり片脚立位,片脚立位および歩行における変化を明らかにした。そのうちの男性9名に電気アーチ測定器(EAG)を装着し,歩行におけるMLAの長さ変化を計測した。その結果,MLAの動的変化は床反力の鉛直分力の影響を受けており,足アーチが人の動きや歩きかたを特徴づける重要な機能因子として,衝撃の吸収,推進・バランス作用を合目的に調整する機能を有することが確認された。...

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Published in理学療法科学 Vol. 17; no. 4; pp. 253 - 258
Main Authors 加倉井, 周一, 中村, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2002
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.17.253

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Summary:足アーチに関する研究では動的変化の特徴を明らかにすることが重要であるが,その解析は未だ十分ではない。健常男女34名を対象に3次元動作解析装置(Vicon)を用いて,内側縦アーチ(MLA)の坐位,つかまり片脚立位,片脚立位および歩行における変化を明らかにした。そのうちの男性9名に電気アーチ測定器(EAG)を装着し,歩行におけるMLAの長さ変化を計測した。その結果,MLAの動的変化は床反力の鉛直分力の影響を受けており,足アーチが人の動きや歩きかたを特徴づける重要な機能因子として,衝撃の吸収,推進・バランス作用を合目的に調整する機能を有することが確認された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.17.253