HoLEP, モーセレーション時の灌流効率の検討

holmium laser enucleation of the prostate (HoLEP) およびモーセレーションの安全かつ有効な灌流方法を検討するために, 国内で使用されている3社のHoLEP用内視鏡の灌流量をルアロックコック使用の有無も含め測定した. また, 3社のイリゲーションチューブの流量も比較した. HoLEPの設定では各社とも500 mL/分以上の流量があり, また, ルアロックコックを用いても流量の低下はほとんどなかった. モーセレーション時に1ルートで腎盂鏡のイリゲーションポートから灌流を行うと外筒側に比べ流入量が少なかった. イリゲーションチューブは内径が大きいもの,...

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Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 34; no. 2; pp. 350 - 355
Main Authors 橋本, 剛, 石田, 卓也, 佐竹, 直哉, 並木, 一典, 林, 建二郎, 相澤, 卓, 宍戸, 俊英, 大野, 芳正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2021
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ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.34.350

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Summary:holmium laser enucleation of the prostate (HoLEP) およびモーセレーションの安全かつ有効な灌流方法を検討するために, 国内で使用されている3社のHoLEP用内視鏡の灌流量をルアロックコック使用の有無も含め測定した. また, 3社のイリゲーションチューブの流量も比較した. HoLEPの設定では各社とも500 mL/分以上の流量があり, また, ルアロックコックを用いても流量の低下はほとんどなかった. モーセレーション時に1ルートで腎盂鏡のイリゲーションポートから灌流を行うと外筒側に比べ流入量が少なかった. イリゲーションチューブは内径が大きいもの, 2連結よりも4連結で流量が多かった. HoLEPおよびモーセレーションを行う際は内視鏡の接続ルートの違いによる流量の差を考慮し, ルアロックコックを用いた効率の良い灌流方法を選択することが重要であると考えられた.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.34.350