歩行速度の違いによるTimed up and go testの測定値のばらつきの変化と測定回数の違いによる結果の差異
【目的】Timed up and go test(TUG)を通常歩行と最速歩行の2つの条件それぞれに繰り返し測定を行い,通常歩行条件と最速歩行条件とで測定結果のばらつきに差異があるかを明らかにすることを目的とした。【方法】若年成人40名の男女(平均年齢19.2±1.0歳)を対象として通常歩行,最速歩行の条件で各7回(計14回)TUGの測定を行った。被験者ごとに繰り返し測定の変動係数を算出し,Wilcoxonの符号付き順位検定で比較した。【結果】通常歩行条件の変動係数は0.028±0.013,最速歩行条件の変動係数は0.024±0.011であり,通常歩行条件よりも最速歩行条件のほうが有意に低値で...
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Published in | 理学療法の科学と研究 Vol. 15; no. 1; pp. 15_59 - 15_62 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 千葉県理学療法士会
20.03.2024
千葉県理学療法士会 |
Subjects | |
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ISSN | 1884-9032 2758-3864 |
DOI | 10.57476/srpt.15.1_15_59 |
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Summary: | 【目的】Timed up and go test(TUG)を通常歩行と最速歩行の2つの条件それぞれに繰り返し測定を行い,通常歩行条件と最速歩行条件とで測定結果のばらつきに差異があるかを明らかにすることを目的とした。【方法】若年成人40名の男女(平均年齢19.2±1.0歳)を対象として通常歩行,最速歩行の条件で各7回(計14回)TUGの測定を行った。被験者ごとに繰り返し測定の変動係数を算出し,Wilcoxonの符号付き順位検定で比較した。【結果】通常歩行条件の変動係数は0.028±0.013,最速歩行条件の変動係数は0.024±0.011であり,通常歩行条件よりも最速歩行条件のほうが有意に低値であった(p<0.05)。【結論】TUG測定では,通常歩行条件よりも最速歩行条件の方が測定のばらつきは小さいことから,ばらつきを制御するためには最速歩行条件の方が望ましいと考えられる。 |
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ISSN: | 1884-9032 2758-3864 |
DOI: | 10.57476/srpt.15.1_15_59 |