成人における在宅酸素療法 (HOT)

戦前は開業医により肺炎又終末期に往診先患家で用いられていた。昭和48年の全国調査でも約20%の医療施設はこの経験があった。これは昭和57年の調査でもほぼ同じである。昭和60年健保で認められ急増した現在約15000例ある。主たる疾患はCOPDと結核後遺症であり, Pao2は平均52-54Torr, Paco2は平均48Torr, %VC51~54%, FEV1.0平均0.81, FEV1.0%は56%前後である。酸素供給源は年代と共に変り現在分子吸着型70%が主流となる。吸入量は平均1.01/分, 吸入時間は16時間以上が60%平均17.6時間である。予後をみると在宅酸素療法者はその累積生存率は...

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Published in日本小児呼吸器疾患学会雑誌 Vol. 1; no. 1; pp. 78 - 81
Main Author 芳賀, 敏彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本小児呼吸器疾患学会 1990
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ISSN0918-3876
2185-3754
DOI10.5701/jjpp.1.78

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Summary:戦前は開業医により肺炎又終末期に往診先患家で用いられていた。昭和48年の全国調査でも約20%の医療施設はこの経験があった。これは昭和57年の調査でもほぼ同じである。昭和60年健保で認められ急増した現在約15000例ある。主たる疾患はCOPDと結核後遺症であり, Pao2は平均52-54Torr, Paco2は平均48Torr, %VC51~54%, FEV1.0平均0.81, FEV1.0%は56%前後である。酸素供給源は年代と共に変り現在分子吸着型70%が主流となる。吸入量は平均1.01/分, 吸入時間は16時間以上が60%平均17.6時間である。予後をみると在宅酸素療法者はその累積生存率は5年で50%前後である。 在宅ベンチレーターは長期 (3ヵ月) 以上の約5%にみられ, 神経筋疾患, 肺胸郭疾患, 原発性肺胞低換気が主な対象疾患になっている
ISSN:0918-3876
2185-3754
DOI:10.5701/jjpp.1.78