健常人に発症したサイトメガロウィルス腸炎の1例
「症例」20歳代, 男性 現病歴: 202X年9月に発熱, 腹痛, 黒色の下痢を主訴に近医を受診した. 血液検査でWBC 15,600/μL, CRP 5.0mg/dLと炎症反応の上昇を認めた. 腹部単純CTで腸管壁の肥厚, 腹部リンパ節腫脹を認めたため, 感染性腸炎の診断でレボフロキサシンの内服が開始された. しかし症状の改善が乏しいため同年10月当院に紹介受診となった. 既往歴: 特記事項なし アレルギー歴: ビオフェルミンで蕁麻疹 外来受診時現症: 体温38.4℃と発熱を認めた. 貧血なく, 心窩部, 臍部, 下腹部正中に圧痛あり, 反跳痛なし, 筋性防御なし. 血液検査所見: WBC...
Saved in:
Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 103; no. 1; pp. 135 - 137 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
22.12.2023
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.103.1_135 |
Cover
Summary: | 「症例」20歳代, 男性 現病歴: 202X年9月に発熱, 腹痛, 黒色の下痢を主訴に近医を受診した. 血液検査でWBC 15,600/μL, CRP 5.0mg/dLと炎症反応の上昇を認めた. 腹部単純CTで腸管壁の肥厚, 腹部リンパ節腫脹を認めたため, 感染性腸炎の診断でレボフロキサシンの内服が開始された. しかし症状の改善が乏しいため同年10月当院に紹介受診となった. 既往歴: 特記事項なし アレルギー歴: ビオフェルミンで蕁麻疹 外来受診時現症: 体温38.4℃と発熱を認めた. 貧血なく, 心窩部, 臍部, 下腹部正中に圧痛あり, 反跳痛なし, 筋性防御なし. 血液検査所見: WBC 12,130/μLと高値でありリンパ球優位(59.7%)の上昇, 異型リンパ球(3.0%)を認めた. AST 76IU/L, ALT 76IU/Lと軽度肝酵素上昇, CRP 5.02mg/dLと高値であった. |
---|---|
ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.103.1_135 |