脳卒中領域における3T MRIの有用性
脳卒中領域におけるMRI画像診断の進歩は著しく,解剖学的評価以外に,たとえば脳循環動態を把握することも可能になってきた.ここでは3.0Tesla MRIによる大脳白質神経線維評価・脳循環評価法の臨床応用に関して報告する.対象は高血圧性脳内出血症例,脳主幹動脈閉塞症例とした.大脳白質神経線維評価として three dimensional anisotropy contrast (3DAC) 法にて錐体路の描出を, diffusion tensor imaging (DTI) にて白質神経線維障害推定を試みた.脳灌流画像は造影剤を使用し定量的評価を行った.3DACでは視覚的に錐体路をコントラストよ...
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          | Published in | 脳卒中 Vol. 26; no. 4; pp. 547 - 551 | 
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| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本脳卒中学会
    
        2004
     日本脳卒中学会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0912-0726 1883-1923  | 
| DOI | 10.3995/jstroke.26.547 | 
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| Summary: | 脳卒中領域におけるMRI画像診断の進歩は著しく,解剖学的評価以外に,たとえば脳循環動態を把握することも可能になってきた.ここでは3.0Tesla MRIによる大脳白質神経線維評価・脳循環評価法の臨床応用に関して報告する.対象は高血圧性脳内出血症例,脳主幹動脈閉塞症例とした.大脳白質神経線維評価として three dimensional anisotropy contrast (3DAC) 法にて錐体路の描出を, diffusion tensor imaging (DTI) にて白質神経線維障害推定を試みた.脳灌流画像は造影剤を使用し定量的評価を行った.3DACでは視覚的に錐体路をコントラストよく描出することが可能であった.DTIを発症早期に撮像し,大脳脚部FA値を評価することによって,運動機能障害に関して転帰を推定できる可能性が示唆された.脳灌流画像では脳血管予備能と脳血液量が負の相関を示した. | 
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| ISSN: | 0912-0726 1883-1923  | 
| DOI: | 10.3995/jstroke.26.547 |