細菌がパッド表面材pHに及ぼす影響に関する研究

目 的:パッド表面材と皮膚のpHの関係および、pHに細菌が与える影響を明らかにすることである。  方 法:おむつ常用者である女性高齢者5名を対象とし、排尿前、直後、120-160分後、240-300分後に、外尿道口近傍の表面材および皮膚のpH測定、表面材の細菌学的検査を行った。  結 果:表面材pHおよび皮膚pHの経時的上昇がみられた。表面材pHの上昇が強い症例でウレアーゼ活性が強く、ウレアーゼ産生菌であるProteus属細菌が検出された。  考 察:表面材pHが皮膚pHに関係している可能性を示唆した。表面材pH上昇には便中細菌由来のウレアーゼが寄与していると考えられる。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌 Vol. 24; no. 3; pp. 119 - 123
Main Authors 紺家, 千津子, 繁田, 佳映, 須釜, 淳子, 真田, 弘美, 仲上, 豪二朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 2008
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1882-0115
2434-3056
DOI10.32158/jsscr.24.3_119

Cover

More Information
Summary:目 的:パッド表面材と皮膚のpHの関係および、pHに細菌が与える影響を明らかにすることである。  方 法:おむつ常用者である女性高齢者5名を対象とし、排尿前、直後、120-160分後、240-300分後に、外尿道口近傍の表面材および皮膚のpH測定、表面材の細菌学的検査を行った。  結 果:表面材pHおよび皮膚pHの経時的上昇がみられた。表面材pHの上昇が強い症例でウレアーゼ活性が強く、ウレアーゼ産生菌であるProteus属細菌が検出された。  考 察:表面材pHが皮膚pHに関係している可能性を示唆した。表面材pH上昇には便中細菌由来のウレアーゼが寄与していると考えられる。
ISSN:1882-0115
2434-3056
DOI:10.32158/jsscr.24.3_119