令和6年能登半島地震における超急性期からのニーズの変遷に沿った薬剤師の継続的な医療支援活動報告
「緒言」東日本大震災以降, 災害現場における薬剤師の活動はより重要視され, その業務も多岐にわたっている. 令和6年能登半島地震において, 日本医科大学付属病院 (以下当院) は発災2日目から23日目まで能登町立小木中学校避難所 (以下避難所) にて8隊が継続的な医療支援活動を行い, その内5隊に5名の薬剤師が参加した. 今回の一連の派遣において現地の医療ニーズに応じた薬剤師のそれぞれの支援活動について報告する. 「活動内容」「1. 2次隊 : 小木クリニックとおぎ薬局の保険診療再開への支援活動」1次隊から薬剤師の需要ありとの情報共有があり2次隊より継続的な薬剤師の出動が決定した. 2次隊は発...
Saved in:
Published in | 日本医科大学医学会雑誌 Vol. 20; no. 3; pp. 173 - 174 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本医科大学医学会
26.08.2024
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 1349-8975 1880-2877 |
DOI | 10.1272/manms.20.173 |
Cover
Summary: | 「緒言」東日本大震災以降, 災害現場における薬剤師の活動はより重要視され, その業務も多岐にわたっている. 令和6年能登半島地震において, 日本医科大学付属病院 (以下当院) は発災2日目から23日目まで能登町立小木中学校避難所 (以下避難所) にて8隊が継続的な医療支援活動を行い, その内5隊に5名の薬剤師が参加した. 今回の一連の派遣において現地の医療ニーズに応じた薬剤師のそれぞれの支援活動について報告する. 「活動内容」「1. 2次隊 : 小木クリニックとおぎ薬局の保険診療再開への支援活動」1次隊から薬剤師の需要ありとの情報共有があり2次隊より継続的な薬剤師の出動が決定した. 2次隊は発災4日目から医療支援活動を開始し, まずは避難所にて常用薬の途絶している患者が急増していることを踏まえ, 近隣の地域医療を一手に担っている小木クリニック, 門前のおぎ薬局と協議し, 薬局の再開の目途が立つまで, 薬局業務を支援することで保険診療の再開を目指すことを決定した. |
---|---|
ISSN: | 1349-8975 1880-2877 |
DOI: | 10.1272/manms.20.173 |