コロナ禍で思う薬学教育と研究

「1. はじめに」 星薬科大学の米持先生からのバトンタッチで, 今回寄稿する機会をいただきました. 米持先生と私は同学年です. 昨年ある会議の場で米持先生に, 最近歳を取って疲れますねえといった話をしたら, え? 何を言うの? という表情をされました. その後, 米持先生が脂質構造のシミュレーション研究の講演を生き生きとされるのを拝聴し, なるほど頑張っていらっしゃるなと感銘を受けました. 米持先生が先のリレーフォーラムの冒頭でも述べられていましたが, 2020年はコロナ禍なしでは語れない年となりました. 本年1月から徐々に拡大したコロナ禍の衝撃は, 薬学教育にも大きく影響を与えています. 私...

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Bibliographic Details
Published in薬剤学 Vol. 80; no. 6; pp. 275 - 279
Main Author 岡本, 浩一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬剤学会 2020
日本薬剤学会
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ISSN0372-7629
2188-3149
DOI10.14843/jpstj.80.275

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Summary:「1. はじめに」 星薬科大学の米持先生からのバトンタッチで, 今回寄稿する機会をいただきました. 米持先生と私は同学年です. 昨年ある会議の場で米持先生に, 最近歳を取って疲れますねえといった話をしたら, え? 何を言うの? という表情をされました. その後, 米持先生が脂質構造のシミュレーション研究の講演を生き生きとされるのを拝聴し, なるほど頑張っていらっしゃるなと感銘を受けました. 米持先生が先のリレーフォーラムの冒頭でも述べられていましたが, 2020年はコロナ禍なしでは語れない年となりました. 本年1月から徐々に拡大したコロナ禍の衝撃は, 薬学教育にも大きく影響を与えています. 私は, 本年1月にもう一つ大きな衝撃を受けました. それは, 薬剤学80巻1号4~12頁の夢対談「薬学教育/研究の平成30年を振り返る」でした. 薬剤学の記事をこんなにじっくり読んだことはありません.
ISSN:0372-7629
2188-3149
DOI:10.14843/jpstj.80.275