cT1腎癌に対する開腹腎部分切除術と鏡視下腎部分切除術後のSF-36を用いたQOLの経時的変化

【目的】cT1腎癌に対して行われた開腹腎部分切除術 (OPN) と鏡視下腎部分切除術 (LPN) の術後QOLについて前向き観察研究を行った. 【対象・方法】62名 (OPN群 : 8例, LPN群 : 54例) を対象とした. 2群において36-Item Short Formを用いて測定したQOL (術前, 術後6カ月, 術後1年) を比較検討した. 有意水準をp<0.05とした. 【結果】体の痛み (BP) においてLPN群は, 国民標準値と比べて全時点において有意に良好なQOLスコアを示し, 術後12カ月時点では, OPN群と比較してQOLが有意に良好であった. また, 心の健康 (MH...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJapanese Journal of Endourology Vol. 33; no. 1; pp. 89 - 94
Main Authors 安部, 崇重, 山田, 修平, 松本, 隆児, 土屋, 邦彦, 宮田, 遥, 大澤, 崇宏, 菊地, 央, 宮島, 直人, 篠原, 信雄, 丸山, 覚
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本泌尿器内視鏡学会 2020
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN2186-1889
2187-4700
DOI10.11302/jsejje.33.89

Cover

More Information
Summary:【目的】cT1腎癌に対して行われた開腹腎部分切除術 (OPN) と鏡視下腎部分切除術 (LPN) の術後QOLについて前向き観察研究を行った. 【対象・方法】62名 (OPN群 : 8例, LPN群 : 54例) を対象とした. 2群において36-Item Short Formを用いて測定したQOL (術前, 術後6カ月, 術後1年) を比較検討した. 有意水準をp<0.05とした. 【結果】体の痛み (BP) においてLPN群は, 国民標準値と比べて全時点において有意に良好なQOLスコアを示し, 術後12カ月時点では, OPN群と比較してQOLが有意に良好であった. また, 心の健康 (MH) は, LPN群において, 術後12カ月にかけて有意に回復していた. 【結論】OPN群とLPN群の術後, QOLの回復過程において異なるプロファイルが認められた.
ISSN:2186-1889
2187-4700
DOI:10.11302/jsejje.33.89