服薬補助食品「にがいのにがいのとんでいけ」の小児投薬に対する有用性

小児の服薬は医療現場に限らず, 家庭においても大きな課題となっている. 粉薬を処方された小児は服薬の意義を理解して服薬するというよりも, 薬特有の苦みや舌触りに苦しんでいる現状があり, これを改善することは服薬コンプライアンスの観点において重要な位置づけを占めている. 調剤薬局の現場では, 小児の服薬に関する問題点を抽出し, 服薬の状況を調査している. それによると, 小児に処方される散剤や顆粒剤に関する問題点が抽出されており, 特にその苦み, におい, ざらつきが服薬困難の主な理由として挙げられている. 保護者は, どのような対策を講ずれば服薬困難を乗り越えられるか考え, 様々な食品と混ぜた...

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Published in薬剤学 Vol. 80; no. 6; pp. 315 - 321
Main Authors 間藤, 卓, 松井, 悠子, 井上, 嘉余子, 亀井, 優徳, 齋藤, 健一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬剤学会 2020
日本薬剤学会
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ISSN0372-7629
2188-3149
DOI10.14843/jpstj.80.315

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Summary:小児の服薬は医療現場に限らず, 家庭においても大きな課題となっている. 粉薬を処方された小児は服薬の意義を理解して服薬するというよりも, 薬特有の苦みや舌触りに苦しんでいる現状があり, これを改善することは服薬コンプライアンスの観点において重要な位置づけを占めている. 調剤薬局の現場では, 小児の服薬に関する問題点を抽出し, 服薬の状況を調査している. それによると, 小児に処方される散剤や顆粒剤に関する問題点が抽出されており, 特にその苦み, におい, ざらつきが服薬困難の主な理由として挙げられている. 保護者は, どのような対策を講ずれば服薬困難を乗り越えられるか考え, 様々な食品と混ぜたりして改善の努力をしている. 「我が家にとって, 薬とは…我が子の治療に欠かせない大切なもの. 命を救うためになくてはならないもの.
ISSN:0372-7629
2188-3149
DOI:10.14843/jpstj.80.315