セラミックフィルターを用いた旋回式クロスフローによる切削排液の油水分離

セラミックフィルターを用いた旋回式クロスフローによる実切削排液の油水分離を行った。フィルターには,旋回ロッドを挿入した目開き 1.2 および 2.5 μm の中空セラミックフィルターを用いた。実験では,水,鉱物油,界面活性剤および切削微粒子等が混合している実切削排液からの水の分離を試み,エマルジョン循環流量やフィルター目開き等の分離条件や切削排液の種類が分離速度や分離率に与える影響について評価を行った。その結果,旋回式クロスフローにより切削排液からの水の分離が可能であり,分離条件やエマルジョン種にかかわらず,分離された水中の油分割合は 1 %以下であった。また,処理時間に対する分離率は処理時間...

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Published in廃棄物資源循環学会論文誌 Vol. 29; pp. 219 - 226
Main Authors 加藤, 勇治, 早津, 祥秀, 小林, 信介, 板谷, 義紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 廃棄物資源循環学会 2018
Subjects
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ISSN1883-5856
1883-5899
DOI10.3985/jjsmcwm.29.219

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Summary:セラミックフィルターを用いた旋回式クロスフローによる実切削排液の油水分離を行った。フィルターには,旋回ロッドを挿入した目開き 1.2 および 2.5 μm の中空セラミックフィルターを用いた。実験では,水,鉱物油,界面活性剤および切削微粒子等が混合している実切削排液からの水の分離を試み,エマルジョン循環流量やフィルター目開き等の分離条件や切削排液の種類が分離速度や分離率に与える影響について評価を行った。その結果,旋回式クロスフローにより切削排液からの水の分離が可能であり,分離条件やエマルジョン種にかかわらず,分離された水中の油分割合は 1 %以下であった。また,処理時間に対する分離率は処理時間にかかわらず高い値で一定値を維持可能であった。ろ液の FT-IR 分析よりエマルジョン中の鉱物油は,ほぼ完全に除去可能であることも明らかとなった。その一方で,脂肪酸等の水溶性物質のフィルターによる分離は困難であった。
ISSN:1883-5856
1883-5899
DOI:10.3985/jjsmcwm.29.219