EUS-FNAが診断に有用であった骨外Ewing肉腫の1例
症例: 50歳代女性 主訴: 左下腹部硬結触知 現病歴: 左下腹部硬結を自覚し前医受診. CTで膵尾部および下腹部に腫瘤を認め精査目的に当院紹介受診となった. 既往歴: 帝王切開, 子宮筋腫核出術, 帯状疱疹 家族歴: 悪性腫瘍なし 嗜好: 喫煙なし, 飲酒なし 入院時現症: 意識清明, 体温36.3度, 血圧120/75mmHg, 脈拍85回/分・整, SpO2 98%(室内気), 左下腹部に手拳大の硬結を触知し, 圧痛を伴い歩行に支障をきたしていた. 血液検査所見: アミラーゼ198U/L, リパーゼ474U/Lと膵酵素の軽度上昇を認め, 腫瘍マーカーはNSE 88.1μg/L, ProG...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 104; no. 1; pp. 145 - 147 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
21.06.2024
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.104.1_145 |
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Summary: | 症例: 50歳代女性 主訴: 左下腹部硬結触知 現病歴: 左下腹部硬結を自覚し前医受診. CTで膵尾部および下腹部に腫瘤を認め精査目的に当院紹介受診となった. 既往歴: 帝王切開, 子宮筋腫核出術, 帯状疱疹 家族歴: 悪性腫瘍なし 嗜好: 喫煙なし, 飲酒なし 入院時現症: 意識清明, 体温36.3度, 血圧120/75mmHg, 脈拍85回/分・整, SpO2 98%(室内気), 左下腹部に手拳大の硬結を触知し, 圧痛を伴い歩行に支障をきたしていた. 血液検査所見: アミラーゼ198U/L, リパーゼ474U/Lと膵酵素の軽度上昇を認め, 腫瘍マーカーはNSE 88.1μg/L, ProGRP 1206.9og/mlと高値を呈していたがCEAやCA19-9は正常値であった. その他に特記すべき異常所見は認めなかった. 臨床経過: 腹部超音波検査では膵尾部, 左下腹部に多血性腫瘤を認めた. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.104.1_145 |