在宅療養児に対して実施したオンラインによる摂食嚥下リハビリテーション
オンライン診療(以下オンライン)を用いた摂食嚥下リハビリテーションの実態を把握し,対面診療(以下対面)とオンラインを併用した摂食嚥下リハビリテーションを行ううえで配慮すべき点を明らかにすることを目的に,オンラインを併用して在宅での摂食嚥下リハビリテーションを行った小児患者に対して調査を行った.方法は対面とオンラインを併用した在宅での摂食嚥下リハビリテーションを受診した21名を対象とし,年齢,基礎疾患,診療形態,診療時間,嚥下機能,摂食嚥下リハビリテーション内容について調査した.さらに人工呼吸器使用,経口摂取の有無,オンライン開始までの期間,他職種同席の4項目について,主治医側が感じるオンライン...
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          | Published in | 日本障害者歯科学会雑誌 Vol. 42; no. 2; pp. 181 - 188 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本障害者歯科学会
    
        30.06.2021
     日本障害者歯科学会  | 
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| ISSN | 0913-1663 2188-9708  | 
| DOI | 10.14958/jjsdh.42.181 | 
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| Summary: | オンライン診療(以下オンライン)を用いた摂食嚥下リハビリテーションの実態を把握し,対面診療(以下対面)とオンラインを併用した摂食嚥下リハビリテーションを行ううえで配慮すべき点を明らかにすることを目的に,オンラインを併用して在宅での摂食嚥下リハビリテーションを行った小児患者に対して調査を行った.方法は対面とオンラインを併用した在宅での摂食嚥下リハビリテーションを受診した21名を対象とし,年齢,基礎疾患,診療形態,診療時間,嚥下機能,摂食嚥下リハビリテーション内容について調査した.さらに人工呼吸器使用,経口摂取の有無,オンライン開始までの期間,他職種同席の4項目について,主治医側が感じるオンラインの阻害要因となるかを検討した.人工呼吸器使用,経口摂取の有無,オンライン開始までの期間,他職種同席のすべての項目において主治医側からのオンラインの問題点の有無には有意差を認めなかった.今回の結果から,在宅での摂食嚥下リハビリテーションにおいて対面とオンラインの併用には一定の要望があることが推察された.また,初診に近い時期である,人工呼吸器を使用している,経口摂取が不可である,同席する他職種の不在といった症例においても,オンライン時に患家の医療デバイスによる客観的な評価も用い,さらに適時対面を選択することで,オンラインの併用が診療の阻害要因とならないことが推察された. | 
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| ISSN: | 0913-1663 2188-9708  | 
| DOI: | 10.14958/jjsdh.42.181 |